Story

銀座カラーの赤ずきんちゃん

「おなかがすいた。早く小屋に帰ろう。」オオカミはライブハウスをあとにして赤ずきんちゃんのもとへ向かいました。すると道の途中、草むらから、がさがさと音が聞こえました。「だれだ」今度はあやしい物かげが木のほうへ隠れました。近づいてみるとそこにはフードを深々とかぶった赤ずきんがいたのです。「なんだ、君か。びっくりしたじゃないか。ぼくのライブを見に来てくれたんだね」赤ずきんがこっくりうなずくと、おおきなリンゴをおもむろに差し出しました「わぁ、なんてきれいなリンゴ。ちょうどおなかがへっていたんだ。ありがとう。」けれど、そのリンゴを一口かじるなりオオカミはばたりとたおれ、二度と目を開くことはありませんでした。赤ずきんはニャリと笑みを浮かべてフードをおろすと、そこには赤ずきんちゃんではなく、赤ずきんちゃんのお母さんの姿。森でのふたりの密会を聞きつけて、毒リンゴでオオカミをこらしめに来たのでした。オオカミがたおれたことを知った赤ずきんちゃんと七人の小人はひどく悲しみました。しずかに眠っているかのようなオオカミを赤ずきんちゃんは腕をまわして抱き寄せました。すると、どうでしょう。それはそれは、またいちだんと美しくなった肌にふれた驚きで、毒リンゴのかけらがオオカミののどから飛び出したのです。目を開けたオオカミは、「ぼくは、どこにいるんだい?」と、赤ずきんちゃんにたずねました。「ずっと、わたしと一緒にいるのですよ。オオカミさん。」またまた赤ずきんちゃんのきれいな肌が物語のすべてを変えたのでした。それからというもの、二人は森のなかで幸せに暮らしましたとさ。