Story

銀座カラーの赤ずきんちゃん

むかし、あるところに、小さなかわいい女の子がいました。赤いお店に通っていたので、女の子は「赤ずきんちゃん」と呼ばれるようになりました。ある日、おかあさんは、「おばあさんが病気になったので、パンとぶどう酒をもって行ってあげて。それから、しらない横道へは、ぜったいに入ったりしないでね」と赤ずきんちゃんにいいつけました。「わかったわ」指きりをして、赤ずきんちゃんは家をでました。赤ずきんちゃんが森に入りかけると、いっぴきのオオカミがあらわれました。「こんにちは。どこへ行くんだい?」「こんにちは。おばあさんのおうちよ」赤ずきんちゃんがありのままに答えると、オオカミは心の中で考えました。「なんておいしそうな子なんだ。ばあさんといっしょに、ぱっくりいただくとしよう」オオカミは話しかけました。「森の中はきれいな花がいっぱい咲いているよ。ばあさんのために花たばをこしらえるのはどうだろう」赤ずきんちゃんはお花畑をながめて、目をかがやかせました。オオカミは花を集めさせている間におばあさんの家へ先回りしようと、したり顔をかくしながら、赤ずきんちゃんの手をひきました。すると、どうでしょう。赤いずきんの下から、それはそれは今までに見たことがないほどきれいな肌があらわれるではありませんか。お花を集めている間、オオカミは赤ずきんちゃんの手を、かた時もはなすことはありませんでした。「パァーン」突然どこからか銃声がきこえました。どうやら、おかあさんが心配して知りあいの猟師といっしょに追いかけてきたのです。あわてたオオカミは赤ずきんちゃんを連れさり、なんとか一軒のやかたへ逃げこみました。ひと安心したオオカミに赤ずきんちゃんが声をかけます。「おばあちゃんは奥のお部屋よ」「え?」「連れてきてくださって、どうもありがとう」なんと、そのおおきな館は、おばあちゃんのおうちだったのです。

次のページ